オーディションの重要性

声優として事務所に所属するにも、声優として仕事を獲得するためにも、どちらもオーディションによってすべてが決まるといっても過言ではありません。

声優のオーディションは就職活動みたいなもの。

どんなことをするのか、何に気をつけなければいけないのか気になりますよね。ここでは、声優のオーディションについて調べてみたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

大御所の声優事務所オーディションは開催頻度が低い

声優になるために、早速オーディションを受けよう!と意気込んではみたものの、志望するところで、すぐに受けられるオーディションが開催されているかは分かりません。

たとえば、大沢事務所では2018年度、2017年度と年に一度ずつオーディションが企画されていましたが、それ以前はしばらく公の募集はなく、その前は2013年と、4年も間が空いていました。4年というと、一般的な大学を入学してから卒業までの期間ですから、相当な期間、募集されていなかったようです。

また、響事務所でも、ここ2年は年に一度オーディションを行っているものの、それ以前の募集は2009年と、長い間一般公募はしていなかったようです。

このように、いざオーディションを探してみても、希望するところでいつ開催してくれるかは分かりません。しかもオーディションを受ける人は多数おり、倍率が高いため、合格率はとても低いものです。そんななか、ライバルに負けないよう、審査員の方たちに見初められる必要がありますから、オーディション当日までに、ベストを尽くして実力をつけておくことが大切です。

オーディション前の体づくり

声優の商売道具は、主に「声」です。そして、声を出すためには、喉を鍛えることはもちろんのこと、「体づくり」が重要です。美しい音を出す楽器も、メンテナンスが必要なように、声を商売道具にする以上、体のメンテナンスも不可欠なのです。

たとえば、誰もが聞き取りやすいよう、はっきりと発音するためには、滑舌のスキルが不可欠ですが、なめらかにしゃべるためには口周りの筋肉を鍛えておくことが大切です。使われない筋肉は、どんどん衰えていきますから、一度スキルを習得しただけでは足りず、日頃の訓練が重要になります。

また、張りのある声を出すためには腹筋や背筋など、筋力が必要です。そして、声を出すというのは想像以上にエネルギーを使うものですから、スタミナ切れしないよう、体力を養っておくことも大切でしょう。 声の調子は、一日のなかでも変動するものです。オーディション会場では、発声練習をする時間はないと思って、事前に発声練習を行って喉の調子を整えて臨みましょう。

限られた時間内で実力を出し切ることが大切

基本的に、オーディションは舞台の本番と同じです。失敗しても、その場でやり直しさせてもらえるなんてことは、ほぼありません。

オーディション当日には、あなたと同じように合格を目指して集まったライバルがたくさんいます。当日会場に集まった人、全員を審査する必要がありますから、一人一人にかけられる時間はほんのわずかです。その短い時間のなかで、自分自身の力をアピールしなければなりません。

また、審査する側も、受ける側も、真剣ですから表情がこわばっている場合が多いです。普段あまり緊張しない人ですら、独特の空気に押されて緊張してしまい、十分に実力が出せなくなることがあります。それでも、人前でしゃべることに慣れて、場数を踏んでいれば、実力を発揮できる確率は高まるでしょう。

オーディションで評価されるポイント

それでは、ここで合格するために必要なポイントを見ていきましょう。

容姿

声優オーディションだからといって、見た目は気にしなくていいということではありません。清潔感のある身だしなみを心がけましょう。

場合によっては、演技で体を動かす場合もあるので、極端に動きが制限されるような服装は避けることです。また、髪が長い人は顔を隠さないよう、まとめておきましょう。

発声

どんなに表現力が豊かでも、基本中の基本である「発声」がきちんとできていなければ、合格は難しいでしょう。小さい声、か細い声では、審査対象にすら入りません。

喉の成り立ち、発声の仕組みを体系的に理解したうえで、使いこなせるよう練習を重ねることが大切です。

滑舌

滑舌のスキルは、単に早口言葉やういろう売りなどを練習するだけでは不十分です。自分でははっきりとしゃべれているつもりでも、他人の耳で聞いてみると、全然そんなことはなかった、というのはよくあることです。

滑舌を良くしたいなら、とにかくプロの指導を受けるのが一番です。自分では気づかなかった発音の癖を指摘し、矯正してくれるからです。

基本のナレーションスキル

将来的にアニメ声優をするにしても、基本のナレーションスキルは重要です。事務所によっても異なりますが、実績のない新人がまず振られる仕事として、まずナレーターの仕事が挙げられるようです。そのため書かれている内容を、方言やなまりなどをなくし、正しい標準語で伝えられるスキルも大切です。

表現力

日常生活のなかで、喜怒哀楽を表現する機会がどれだけあるでしょうか?アニメやゲームの世界では、登場人物の心が動く瞬間がたくさんあります。同じセリフでも、それに乗せる感情が異なれば、全然違うニュアンスが伝わるものです。

また、自分が感じた通りに表現すればよいかというと、そうとは限りません。演出上、監督が望むように演技しなければならない場面もあるからです。そのため、表現のバリエーションを備えておくことが大切です。

精神力

声優として仕事をするにあたって、何度も撮り直しを行う「リテイク」を求められることがあります。同じセリフを、ニュアンスやスピードを変えるなど、監督のイメージ通りに喋れるようになるまで、何度もやり直しをしなければならないことがあるからです。

声優として活躍するためには、監督からの指摘・アドバイスに落ち込むことなく、仕事を全うできる精神力が必要です。オーディションでは、あえて何度も指示を出して、セリフの読み直しをさせる場合もありますが、それは精神力と理解力、監督との相性などを見定めているようです。

演技のなかの個性

自分の好きな声優さんの真似をして、その声優さんを完全コピーしたような声真似しかできない、という人がいます。もちろん、憧れの先輩の真似から始めることはとてもいいことです。しかし、それだけでは、声優のプロとして通用しません。

オーディションでは、ときに様々な役を演じるよう指示されます。子役、少年、少女、老人、OL、悪女、詐欺師など、その場で渡された脚本をもとに、すぐに役を作り込んで演じなければなりません。

とても想像だけではうまく演じることは難しく、事前にどれだけ訓練していたかどうかが、うまく演じるポイントでしょう。舞台役者さんがよく言う言葉として、「本番で稽古以上のことはできない」という名言があります。まさにその通りで、練習ですら上手にできないものは、本番ではうまくいくはずがないのです。

ですから、自分の個性をうまく生かしながら、日々様々な役柄を演じる練習を積み重ねていくことが大切です。

特技

上で紹介したポイント以外でも、できればプラスの評価につながることがあります。それは、ほかの人にはできない特技です。歌・ダンス・楽器演奏・外国語など、PRポイントがあればあるだけ、ライバルに差をつけることができるでしょう。

ざっとポイントをまとめただけでも、オーディションで見極められるポイントは多岐に渡りますね。オーディションは、数打てば当たる、というようなものではありません。ましてや、「個性的な声だから」「かわいらしい声だから」といった理由だけで合格するものでもありません。

生まれ持った声質だけでは、とうてい合格することは難しいのです。芸能関係になんのつながりもない人が、独学だけで声優の勉強をしても、声優学校などできちんと学んできたライバルにはかなわないでしょう。だからこそ、学ぶ環境や教えてくれる先生の存在が心強い味方になるのです。

声優のオーディションとは

まず、声優養成所やプロダクション・事務所に所属するための「声優になるため」のものがあります。声優デビューの第一歩として、多くの場合はみなさんが一番はじめに受けるオーディションにあたります。

そして、仕事と直結する「役を獲得するためのオーディション」があり、受かれば仕事が決まり落ちればまた別のオーディションを受け仕事をもらう、というのが一般的な流れとなります。

芸能人などは、マネージャーがタレントを売りに出し仕事を取ってくることに対して、声優は実力勝負。所属も仕事もすべてオーディションひとつで決まるといえるのです。

もちろんある程度有名になり実力も伴えば、仕事が向こうから舞い込んでくることも考えられます。しかし、それはかなり先の話。倍率の高さや緊張から落ちることも多いため、今は声優のオーディションについて知識を高めて、場慣れすることを考えるのが大切でしょう。

オーディション内容は?

  • 声優養成所・事務所・プロダクションのオーディション

希望するオーディションの、応募内容をチェックしましょう。ほとんどの場合で未経験者可で年齢も問われませんが、30歳前後までなど年齢制限が課されている場合もあるため注意が必要です。

オーディションを受ける事務所を決めたら、問い合わせをし、詳細を確認しましょう。多くの場合、一次審査として履歴書や写真による書類選考がおこなわれます。

オーディション当日には実技による演技審査、面接などをおこないます。時間に余裕を持って受付を済まし、待機スペースでは演技審査の台本を読むなどしてオーディションに備えましょう。大声を出したり、携帯で話す・メールを打つなど、最低限のマナーは守ること。緊張をほぐすため深呼吸も忘れずに。

オーディション会場では今まで培ってきた自分の表現力を発揮しましょう。

合否は当日発表や後日郵送など事務所によって異なるようです。

  • 役獲得のオーディション

プロダクションのオーディションと変わらず、応募要項を確認し、条件に合えば応募します。

定められた日程にオーディション会場に集まり、監督やスタッフの前でオーディションをおこないます。

一般的には、その役のイメージに合う台詞もしくは実際のストーリー内での台詞を渡され、応募者が順番に演技していきます。

決められた時間内で、その台詞からいかに役柄を理解し、どう表現するか。声優の技量と表現性による一発勝負となるため、日々の地道な練習が大きく影響するといえるでしょう。

演技力や声質はもちろんですが、一番は役のイメージと合致するかが見られるようです。

こちらも合否発表はオーディションによって変わってくるようです。

オーディション情報を見極めるポイント

オーディションの目的

オーディションにもさまざまな種類があり、パターンも数多くあります。声優志望者の場合にも、プロダクションに所属するため、養成所に入所するため、声優としての仕事のためのオーディションなどさまざまです。

そこで、このオーディションを受ける、もしくは合格するとき、その先にある扉は何か、つまり何の目的でオーディションに向き合っているのかを、定めておかなければなりません。

オーディションの主催者

オーディションが開催されるのは、主催者が声優養成所か、プロダクションやレコード会社か、目的に合わせて開催していることが多いでしょう。オーディションの開催に関しては、WEBサイトなどでも調べることができます。

小さなプロダクションということもあれば、大きなイベントを手掛けている事務所ということもあるので、どんな事業に関わっているか、どんな作品を制作しているかなども調べてみましょう。

オーディションの費用

通常のオーディションに費用が掛かることはありませんが、事務手数料もしくは参加費などとして、費用がかかるものもあります。さらに、オーディション終了後の費用としても、プロダクションへの所属、見習い期間のレッスン費用などについても費用が掛かることはないのが一般的です。

オーディションと同様に、大手プロダクションでも費用を必要としないことが多いので、費用を徴収する場合は要チェックです。

オーディション後の将来性

オーディション後の声優としてのステップはさまざまです。たとえば、1年間だけの契約で、キャンペーンやプロモーション専用の仕事をすることもあります。

また、プロダクションではなく、企業や自治体との契約もあります。しかし、企業や自治体の場合は、芸能活動には制限が多いこともデメリットになるので、オーディションの前に確認しておきましょう。

オーディションの応募条件

オーディションの合否にかかわらず、トラブルが起きやすいのは「オーディションの応募条件」とされています。そのため、事前チェックを怠らないようにしましょう。

声優としての経歴だけでなく、所属プロダクション、レッスンを受けている養成所などによっては、声優志望者もしくは声優本人の意思で応募することができない場合もあります。

声優の養成所や学校でのレッスンを受けている人であれば、応募条件はクリアできることが多いでしょう。しかし、すでにプロダクションに所属しているという場合は、契約事項によりオーディションを受けることに制約のある場合が多いので注意が必要です。

配役等のオーディションは特殊

映像作品や演技作品の役、つまり映画やドラマなどのオーディションでは、オーディションの合格により、その後のスケジュールを確認しておきたいものです。プロダクションや事務所に所属するのか、すぐにリハーサルや撮影があるのか、どの程度のスケジュールで進むのか、金銭面の対応はどうなるのかなど、検討事項がたくさんあるのです。

実際、オーディションを受けても、その後のスケジュールゆえに合格を辞退するというケースもみられます。その後の流れがわからないと、いきなり舞台リハーサルに参加したり、スケジュールに拘束されたり、負担を感じることもあり得ます。

ときには、その流れまでがオーディションのように継続していることもあるので、事前に調査するとともに、オーディションの本質を見極めることにつながるでしょう。

オーディションサイトの信用性

WEBサイトや情報誌が掲載しているオーディションの場合は、信用しやすい情報といえます。しかし、なかにはあまり聞いたことがないという名称や情報が足りないオーディションもあるので、本当に信用できるか慎重に確認することが必要です。

気になる点は事前にしっかりクリア

オーディションを受けるか、まだ先にするかについては自分で決めることです。しかし、さまざまな観点からみて、オーディションの気になる点や不安な点は、電話やメールでも問い合わせることができます。気になる点、疑問点はしっかりクリアしてから、オーディションに応募することが大切です。

また、オーディションを受けるということ自体、次のステップに踏み出す準備をしており、声優への道を整えているのです。一次審査を通過した後に辞退することは可能ですが、合格してからやっぱり合わないという判断にならないことが必要です。そのためにも、オーディションの目的や主催者、合格後の対応などをしっかりと見極めておく必要があります。

貪欲なぐらい、積極的にオーディションに参加することも必要です。オーディションを受けること自体を躊躇してしまう、もしくは、まだそんなレベルじゃないと思ってしまうのであれば、レッスンのみに集中しましょう。

しかし、「声優志望です」と自信を持って語れるのであれば、オーディションは声優への「入口」であり、扉です。ぜひ、積極的に扉を開けて、進んでいきましょう。

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